ストレスで精神がやられたときに使う漢方薬で有名なのが半夏厚朴湯
この漢方薬を使う特徴は、咽中炙臠といって、喉に炙った肉が引っかかっているような感じがして吐き出そうとしても飲み込もうとしても、どうやっても取れずにいる状態です
炙った肉じゃなく、梅核気といって梅の種が引っかかっているような感じがすると表現することもあります
ストレスによって気の巡りが悪くなって、その停滞した気が喉を塞いでしまって、喉に何かひっかかりを感じるようになります
何もないから当然吐き出ることもなく、飲み込むこともできません
この場合の喉の引っかかりに半夏厚朴湯が有効なことが多いです
単独で使うこともありますが、柴胡剤を合わせた方が巡らせる力は強くなります
柴朴湯という漢方薬がありますが、これは小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた漢方薬になります
小柴胡湯が合う人なら柴朴湯でも良いですが、柴胡剤でも大柴胡湯が合う人もいれば、四逆散が合う人もいて、やはりそれぞれに合った柴胡剤と半夏厚朴湯を合わせた柴朴湯を作る必要があります
なので、すでに柴朴湯という形になってしまっている漢方薬は柴胡剤が固定されているので、意外と使い勝手が悪いです
ちなみに半夏厚朴湯は
気が小さくて敏感で物事にこだわりやすく、わずかな体の変調を敏感に感じ取って、それらが気になり、軽い症状でも重大な病気ではないかと過大評価をして心配をする
ため息をつくと楽になる
壇上など大勢の人の前に立つと緊張して手足が震える
といった人に使うことが多くなります
ちなみに緊張するとのぼせて顔が赤くなったり、めまいを覚えたりする人は柴胡剤ではない別の漢方薬を半夏厚朴湯に加える必要があります