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63歳、男性、以前から時~々ふらっと来店しては健康相談(と言っても“雑談”ですが)をされる方です。
常に緊張が強く、眉間には深いしわがあります。
顔色は赤味があり目線が定まらない感じです。
内心「また心配なことがあるのかなあ」とこちらも身構えてお話を聞いたところ来月退職するとのこと。
「やっと辞められる。人間関係が大変だった。」
ははあ、なるほど、そうでしたか。
「まあ、子供たちも何とかなったし、後はかみさんとのんびりしようと思っている。」と言います。
でも「のんびりする」と言う割には相変わらず緊張感は強いし、赤ら顔で眉間のしわも消えてはいないのです。
何故かなあと思っていると
「俺はずうっと20年間も“神経症”の薬を飲んでいるんだけど、止めても良いのかなあ? 医者に聞いたらだんだん減らしていけば、って言われたんだけど・・・」
そこで何をどの位飲んでいるのか尋ねてみたところ、抗うつ剤と抗不安剤、睡眠薬(いずれも最低量)が出されており、さらに本人が言うには「最近は調子が良い時は抜いていた」との事です。
まあ、主治医も中止を勧めている訳ですので「せっかく仕事のストレスも無くなる事だし、薬いらないでしょう。辞めてみれば?」とアドバイス。
すると「でも眠れなかったら?」と迫って来ましたので「起きていれば。次の日は仕事に行かなくても良いのでしょう?」と返します。
他にもあれやこれやと「でもでも、だって」の大行進。
こういう方の症状は“予期不安(先に考えすぎて不安になる)”が強いことですので、理詰めで行くより「まあ何とかなりますよ」的な対応が必要です。
この方も小1時間お話され、最後には一応「そうだよね。」と納得され、証を確認し漢方薬を1週間分お出ししましたが、多分来週も眉間にしわを寄せて赤ら顔で来店されるでしょう。
しかしまあ、そのうち何とかなりそうです。


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