そう言えば思い出しました。
去年の今頃も残暑が続いておりまして、”変な鼻炎”の人がいましたっけ。
その人はちょっとメタボなヒロシさん。
睡眠時無呼吸症候群でC-PAP(持続陽圧呼吸療法)を行っています。
残暑厳しいある日「鼻炎に効く漢方薬あるかな?」との事。
まあ、色々な薬方がありますけれど、何で今頃鼻炎かなあ、ブタクサアレルギーとかありましたっけ?
「いやいや、C-PAPのせいでさ、喉と鼻の奥がムズムズするのよ」
ほう、そんな事もあるのですね。
最近は保温・保湿装置の付いている装置もあるそうですが・・・?
「もうそれ使っているんだけどねえ」とお困りの様子。
実は私の友人にもC-PAP使っている薬剤師がいまして、まあ”大酒のみ”なので自業自得なんですが・・・。
彼が言うには「前は飲んだ翌日(酒が)残って辛かったが、C-PAP始めてからアルコールの分解が早くなったみたいで薬になったんだよね。」とは、まったくふざけた奴なのでございます。
それはさて置き、彼も喉と鼻は辛いと言ってましたね。
困っているヒロシさんに「二日酔い治るんだから良いんじゃない?」とは言えません。
そこで、「肺」の冷えを取る”甘草乾姜湯”と「表」の虚証を治す”玉屏風散”を差し上げたところ、程無く症状は回復しました。
その後ヒロシさんに、鼻は大丈夫?と聞くと「うん、全然。あれ何だったんだろうね」と不思議顔です。
どうやら、夏から秋に変わる「季節の変わり目」に一過性に起こる症状のようです。
今年もそろそろそんな季節です。