ようやく暑い夏も終わり、一年で最も心地よい季節”秋”になりました。
さあこれから、旅行やスポーツなどの外出の機会も増えてきます。
でも、まず先に身体のメンテナンスをして下さい。
夏は汗をかき、クーラーに当り、暴飲暴食をし、夜更かしをしていましたね?
皮膚のすぐ下の筋肉は慢性的な疲労状態になっているのです。
例えば皆さんは”ギックリ腰”って冬に多いと思っていませんか?
確かに寒くなると痛みの疾患が起こりやすくなりますが、ギックリ腰は秋に発症することが多いのです。
またこの時期、五十肩や寝違い(急に首が回らなくなる)も多く発生しています。やはり「筋肉の慢性疲労」が原因です。
軽いギックリ腰や寝違いは鍼治療に即効性があります。寝違いなら1~2回、ギックリ腰(何とか歩けるくらい)も3~4回くらいで治ってしまいます。
ただ、五十肩については、後になって拘縮や運動障害が残らないようにするために十数回の治療が必要になります。
同時に漢方治療として、消化吸収を助ける薬方(筋肉の栄養状態を改善)、ストレスを解消する薬方(筋肉の過剰な緊張を改善)、身体の冷え(全体および局所)を取り痛みを和らげる薬方、筋肉の痛みやコリを改善する薬方などを適宜併用していきます。
このような時、鍼灸と漢方は相乗的に効果が高まるようです。
最後にお願いです。
「痛いところ」は絶対に揉まないで下さい。必ず次の日は「揉み返し」で痛くなります。
何日か経って「コリ」がある場合は、少しずつ(思いっきりじゃ無いですよ)さすったり揉んだりするのは構いませんが、それでも「もっと強く、もっちもっと」と揉んではいけません。
だいたい筋肉の損傷が起こって、後から痛くなってしまいます。どうやら「揉み返し」というのはこれが原因のようです。
「痛いところ」は過剰に暖めないで下さい。
確かに温泉などにはケガや痛みに良く効く場合がありますし、何となく暖めると治りそうな気がします。
ただ、新鮮なケガや痛みは局所の冷却(アイシング)が原則です。炎症が大きくなってしまうと大変なのです。
秋から冬への身体のメンテナンスは「睡眠」と「食事」です。
良い「睡眠」は自律神経系を整え血行を改善し、しっかりした「食事」は夏の間に低下した体力を回復させるのです。
結果として身体のメンテナンス(筋肉のリフレッシュ)に効果があるのです。
さあ、秋はこれからです。
楽しみましょうね。
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更新日: 2013/10/25 |