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いやはや、年を取るごとに年末年始は忙しくなるものです。
それも”クリスマス”とか”年越しカウントダウン”みたいな楽しいイベントに参加するとかならまだ良いのですが、義理を欠かせない忘年会や新年会に出なくちゃいけない。

また、今回は年末年始8連休で、普段は漢方相談・鍼灸治療の私にも休日・夜間診療の調剤にお呼びがかかる。
おまけに冬は体調を崩しやすい季節で「誰それが入院した」とか「もう危ない」とかスリリングな情報が錯綜するのであります。
そんなこんなで、ここに顔を出すのが遅れてしまいました。改めまして「あけましておめでとうございます。」

あ~新年の挨拶がすんでスッキリしました。

さて、今年最初のテーマは「冬のスキンケア」です。
皮膚は身体の一番外側の組織で、外界からの刺激や病原菌の侵入を防いだり、気温や湿度などを感知して体温調節をします。
東洋医学では「脾は肌肉を主る」と言われ、「脾=消化吸収機能」という内臓の働きがきちんと行われることが「肌肉=皮膚および皮膚の機能」を支配していると考えられていました。この辺が東洋医学(古典的な医学)理論の素晴らしいところです。
現代の医学は、皮膚は皮膚、内臓は内臓と考え、個々の疾患として捉えがちです。
「いくら塗り薬を付けても治らない」「一度良くなってもまた痒くなる」というのは、皮膚疾患を”皮膚だけの病気”と考えているからです。

例えば、子供のアトピー性皮膚炎に良く使われる黄耆建中湯や小建中湯は元々「脾胃」を補う薬方です。
また、成人型アトピー性皮膚炎は色々なストレスが原因になっていることが多いので「肝」の”気うつ(ストレス)”を調整する柴胡剤(柴胡を含む薬方)を考えます。
あるいは、老人に多い乾燥性皮膚炎には皮膚を潤す作用のある地黄剤(地黄を含む薬方)を使うのです。

こういった『治療』以上に大切なのが『スキンケア』です。
冬は気温が低く活動性が悪くなりがちです。そのため皮膚の血行が悪くなり皮脂(角質層を覆っている油性幕)が減少します。
加えて湿度が低いために皮膚の乾燥が促進され、皮膚の易刺激性(ちょっとした刺激で痒くなる)、皮膚の掻き壊しが起こります。このような状態を”ドライスキン”と言い、積極的なスキンケアが必要なのです。

当店では治療のための漢方薬に加えて、スキンケア用の薬局製剤を用意しています。

ドライスキン(入浴後肌がつっぱる、痒くなる、何となく粉が吹いたような)には『AEP軟膏』がお勧めです。
手足・指先のひび割れには『UHEクリーム』『UHクリーム』が良くききます。
あと、指先がぱっくり割れてジンジン疼くような時は紫雲膏を塗ってゴムサックで直接覆うと早く治ります。

何にしても、自前の皮脂を大切にして身体を洗い過ぎないことですね。ゴシゴシこすっちゃダメですよ。

まあ、最近の「清潔志向」は少々過剰ではないかと思いますね。


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