治療にお見えになって、
強烈な咳をされていたHさん。

痰は切れにくそうだし、咳はしんどうそう。
いかにも苦しそうな咳。
呼吸するたびにしんどそう。

私:「だいぶ しんどそうですね。」
Hさん:「もう ずっとですねん、2週間くらい」
私:「薬、飲んではるんですか?」
Hさん:「病院でもらって飲んでるけど、効かへん」
私:「痰は切れます?」
Hさん:「切れへん。切れたら楽やけど。ほんで、咳込みもひどい」
そんなやり取りが続いて、
私:「漢方薬出しときますから、病院の薬から切り代えて試してみて」
Hさん:「わかりました」
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次回、お見えになったHさん。
Hさん:「あの漢方、めっちゃ効いた。一日半ですっかり良くなってん。
     うれしくて、先生に電話しようかと思ったわ。」

私:「良かったですね。攻める漢方で、他の漢方の先生では処方しないような
   漢方処方だったんですけど当たりましたね。良かった。良かった。」
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一見、漢方家からみたら邪道というか、この組み合わせはしないというような処方でも
見事的中することがある。
古人の知恵を頼りにしつつ、「今」を考える。
そして、道が開ける。
そう思います。

 

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