ひじきと言えば、鉄分を多く含んでいることから、鉄分の王様と呼ばれています。
駄菓子菓子、それも過去の栄光となってしまいつつあります。
昔は煮沸する際に使う釜が鉄製でしたが、最近はステンレス製が主流になってきていることに原因があります。
鉄釜だと100g当たり58.2mgの鉄分を含みますが、ステンレス釜だと6.2mgしか鉄分を含みません。
製法が違うだけで10分の1近くも減ってしまうのには驚きですね。
ただし、カルシウムなどミネラル成分は変わらず、豊富に含まれています。
ちなみに鉄分が多く含まれるホウレンソウや小松菜などの野菜は吸収されにくいので、ビタミンCを含むものと一緒に摂ると吸収されやすくなります。
ついでなんですが、当薬局で扱っている大人気のクマ笹エキス製剤は、マグネシウムクロロフィリンではなく、鉄クロロフィリン製剤です。
鉄クロロフィリンは、ヒトをはじめとする温血動物の血液に含まれるヘム(ヘモグロビンに含まれる血色素)と構造が大変似ていることから、「緑の血液」ともいわれ、造血作用がありますので、何かのお役に立てるのでは?と思っています。