そして、もう一つ重要なのが
細胞内のカルシウム濃度と細胞外(血液など)のカルシウム濃度の比率を
1(細胞内):10000(細胞外)
に保つこと!
(正常な場合は、細胞内にカルシウムが1入ったら細胞内から1出る)
カルシウムが不足するとカルシウム貯蔵庫である骨から借りてくることになりますが、この骨から出るカルシウムは余分に出る傾向にあります!
そうなると、骨がボロボロになるのはもちろんのことなのですが、細胞内と細胞外のカルシウム濃度の比率が乱れてしまいます。
何故かと言うと、バスで例えるなら
車内に自分一人だけ乗っていたとします。
するとそこへ刃物を持った人物が入ってきました。
それに気づいたら当然、降りますよね?
これが濃度を一定に保っていることになります。
しかし、乗客がいっぱいなだれ込んできたらどうでしょう?
刃物を持った人物が入ってきても気づかないですよね?
気付かなければ降りないのは当然です!
つまり、細胞内にカルシウムが多くなってしまうってことです。
それがどういうことかというと
細胞内情報が正確に伝わらなくなります!
情報が正確に伝わらなくなると、いろいろな障害が発生し、いろいろな疾患につながります。
糖尿病を例にとると
カルシウム不足により副甲状腺ホルモン分泌により骨からカルシウムが溶け出ます。
そして、膵臓のβ細胞内にカルシウムが増えます。
細胞内外のカルシウム濃度差が一定に保てなくなります。
β細胞内の感度が鈍り、情報のキャッチが不正確になります。
するとインスリンの分泌が起こらない
ブドウ糖が細胞内に取り込めず血液中のブドウ糖濃度が高くなります。
そして、糖尿病へ

健康であるためにもしっかりとカルシウムを摂ることを心がけましょう!
次回はカルシウムの吸収についてお話したいと思います
