大分、冷えてきましたね。
それに伴い、風邪をひいたなんて声をちらほらと耳にするようになりました。
さて、風邪をひいたとき、高熱が出る人と微熱が出る人がいますが、この違いは何でか分かりますか?
生体は体内にウイルスなどの邪気が侵入してくると、防衛反応として邪気をやっつけようと体温を上昇させます。
それと同時に汗腺を閉じます。
これは、これ以上邪気が侵入するのを防ぐことと、侵入した邪気を外に逃がすことなくやっつけること、そして、発汗によって体温上昇の妨げにならないよう汗腺を閉じるのです。
邪気を完全にやっつけると自然と汗腺は開き、気持ちのいい汗が出てきます。
つまり発汗なく高熱が出るということは、それだけ邪気に対する抵抗力が備わっているということ。
逆に発汗し、微熱にしかならないということは、邪気が優勢で抵抗力が劣っていることを意味します。
前者は比較的治りが早く、後者は長引く傾向にあります。
前者は麻黄湯や葛根湯など発汗作用の強い方剤を用い
後者は桂枝湯といった発汗作用の軽い方剤を用います。
最近、葛根湯よりも麻黄湯の方が良く効くとドラッグストアで人気がありますが、もし、汗の出やすい人に葛根湯よりも発汗作用の強い麻黄湯を用いると、一層たくさん汗が出て、熱は下がっても虚脱状態に陥りやすいので注意が必要です。
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