昨日の愛媛新聞の記事の中に高齢者向けのかくれ脱水チェックシートというものが載っていました。
かくれ脱水は脱水症の前の段階。
体の1~2%の体液が失われている状態を示します。
チェックは3段階に分かれています。
第1ステップ
①皮膚がかさつくようになった。
皮膚に艶がなく、乾燥している。
ポロポロと皮膚が落ちる
②口の中が粘つくようになった。
食べ物がパサつく。
唾が少なくて、唾をゴクンと飲み込めないことがある。
③便秘になった。
または以前よりひどくなった。
下剤(便秘薬)を使う頻度が増えた。
④以前より皮膚に張りがなくなった。
手の甲を摘み上げて離すと痕が3秒以上残る
⑤足のすねにむくみが出るようになった。
⑥靴下のゴムの跡が脱いだ後に10分以上残る
一つでも該当するとかくれ脱水の可能性があり、次のステップに進みます。
第2ステップ
①日当たりの良い所や屋外にいる時間が長い
②普段より集中力が低下している
③トイレが近くなるため、寝る前は水分を控える
④冷たい食べ物や飲み物を好むようになった
⑤利尿薬を内服している
一つでも該当するとかくれ脱水の可能性が高く予防が必要になります。
次のステップに進みます。
第3ステップ
85歳以上か、高血圧、糖尿病、心臓病などの持病がある場合は脱水症に進行する恐れがあり、医療者に相談する必要があります。
かくれ脱水にならないためにも
1 炎天下での激しいスポーツや労働は控え、30分~60分ごとに休息をとりましょう
2 塩分・少量の糖を含むスポーツドリンクまたは経口補水液を補給しましょう
3 汗の吸収や通気性の良い服装にする
休憩時は服を脱ぐなど熱を外に逃がす工夫をしましょう
4 睡眠不足、下痢、風邪気味などのときは注意しましょう
5 屋内でも蒸し暑い場所は避けましょう
初夏のうちに外出や運動になれておきましょう