レジスタントスターチをご存知ですか?
ウィキペディアによると、「レジスタント」=「消化されない」、「スターチ」=「でんぷん」で、でんぷんでありながら小腸内では消化されず、エネルギーになりにくく、大腸に送られて食物繊維と似た働きをし、腸内をキレイにしてくれる効果があり、整腸作用や生活習慣病の予防効果があるとされている食品中の成分であり、食物繊維の一種です。
レジスタントスターチは「快腸でんぷん」とも言われています。
レジスタントスターチは雑穀や豆などの穀類や、コーンフレークやパスタなどのでんぷん質の食品の一部に含まれています。
また、ご飯を冷やす、じゃがいもをポテトサラダにするなど「冷やす」ことで、でんぷん質中のレジスタントスターチの量が増えると言われています。
レジスタントスターチを摂取するメリットとして
血糖値上昇抑制
通常のでんぷんは、摂取すると小腸で消化酵素によって分解されてグルコースになり、血液へ取り込まれるため血糖値が上がります。これに対し、レジスタントスターチは消化酵素によって分解されにくいため、血糖値の上昇が低く抑えられます。
腸内発酵性
大腸に届いたレジスタントスターチは、腸内細菌によって発酵され、腸内を悪玉菌が活動しにくい弱酸性に維持する効果があり、善玉菌を育てやすくします。さらに、大腸から体内へ吸収されて大腸がんの予防、大腸炎の予防、中性脂肪やコレステロールの上昇抑制、インスリン抵抗性の改善など、全身の健康維持に役立ちます。
空腹感の抑制
レジスタントスターチを多く含んだ食品を摂ると、小腸でおだやかに消化され、大腸ではゆっくりと発酵されるため、摂取してから時間をかけて体に吸収されます。このため、空腹感や食欲を抑え、食事量を抑えられます。
摂取カロリーの抑制
でんぷん1gあたりのカロリーは通常4kcalで、レジスタントスターチのように小腸で消化されず、大腸で腸内細菌に発行されて有機酸として吸収されるでんぷんのカロリーは1gあたり2kcalと通常のでんぷんの半分とされています。
ダイエットやお腹の調子を整える目的で、でんぷん質の食品を冷やして食べる方法がテレビでも紹介されてますが、今まで炭水化物はダイエットの敵としてみられていたのに、この変わりようはなんなんでしょうね。