寒くなってきたせいか、風邪を引いたという方がチラホラと出てきました。
体温が1度下がると免疫力が30%低下すると言われていますので、極力、体を冷やさないよう気をつけましょう。
風邪の初期に使われる漢方薬で有名なのが葛根湯。
葛根湯は悪寒、発熱、頭痛、首の後ろや背中の凝りがあって、汗が出ていない状態に用います。
もし、汗が出ていれば桂枝湯もしくは桂枝加葛根湯の適用となります。
が、極端に体が虚弱でなければ葛根湯を1~2包飲む程度なら案外、害なく治ることもあります。
インフルエンザで有名になった麻黄湯は、悪寒、発熱、頭痛、節々の痛み、汗が出ていない状態といった葛根湯と使い方が非常に似てますが、葛根湯は悪い奴をやっつけようと攻撃をしますが、発汗しすぎないよう守りも考慮されています。
先ほど、極端に虚弱じゃなければ葛根湯も使えると言ったのはこういうことです。
麻黄湯は守ることは考えず、ひたすら悪い奴をやっつけようとします。
その攻めに耐えきれる力があれば良いですが、なければ、たとえ熱は下がったとしても、何ともいえない脱力感が残ります。
葛根湯を使うような感覚で麻黄湯は使わないほうがいいと思います。
他に透明な鼻水、咳には小青竜湯や苓甘姜味辛夏仁湯などが使われ、症状に合わせた漢方薬を常備薬として置いておくと風邪を引いた時にすぐ対応できます。
でも、一番良いのは風邪を引かないこと!
風邪を引かないよう、板藍根の服用をお勧めします。