花粉症の症状として、鼻水、くしゃみ、鼻づまりに加えて、目の痒み、充血、めやに、涙目などを伴います。
他に喉の痒み・痛み、皮膚の痒みなどもあります。
透明でサラサラした鼻水がポタポタと流れ出て止まらないのは、身体が冷えた状態にあり、体内に停滞した過剰な水分が外に溢れてきていることを意味します。
この場合には小青竜湯や麻黄附子細辛湯がよく効きます。
これに当帰芍薬散を加えると効き目がさらに良くなります。
さらに地竜エキスを加えると1日2回の服用でも良くなるという裏技もあります。
また、小青竜湯は鼻水による鼻のつまりという場合にも用いられます。
鼻がつまって鼻水が出ない、また、粘っこい鼻水、暖かいところに入ると悪化するような場合は、上記と違い、粘膜が充血している状態ですので、充血を除き鼻の通りをよくする葛根湯加川芎辛夷、充血が酷く、鼻の乾燥感、鼻を触ると熱感があるような場合には、辛夷清肺湯がよく効きます。
目の痒み・充血・めやになどで、暖かい場所に行くと悪化するなどのような場合には、十味敗毒湯加桔梗石膏や越婢加朮湯を用います。
喉がやられた場合には、銀翹解毒散。
皮膚症状には荊芥連翹湯や黄連解毒湯、消風散などを使い分けます。
花粉症は血液がドロドロだと症状が現れやすいので、花粉症の方は甘いものは控えた方が良いと思います。
実は私は自分で試したことがあります。
花粉で目が痒いときにあえてクリームの入った甘いパンを食べてみました。
すると目の痒みが増してきたんですよね。
そこで血液をサラサラにするクマ笹抽出液を多めに飲んだところ、痒みが治まってきました。
やはり血液の汚れも関係しているようですね。
上記の漢方薬が作用の仕方が違うにしても、結果的に血の流れを良くしていることから当然と言えば当然ではあります。
漢方薬の場合、長く服用しないと効かないというイメージがありますが、急性症状に対しては意外と即効性があります。
それに、西洋薬の場合、眠くなることがありますが、漢方薬の場合、安心してください、眠くなりませんよ。