寝ているときに足に激痛が走って目を覚ましたことはありませんか?
足のつりは「こむら返り」とも呼ばれ、「こむら」というのは「ふくらはぎ」のこと。
足がつるといえば、多くの場合、ふくらはぎですが、太ももや足の指、お腹や背中の筋肉がつったことがある人もいるでしょう。
「つる」というのは、筋肉がけいれんして異常に収縮し、緩まなくなる状態のことです。
では何故、筋肉は急に収縮するのか?
実は医学的には完全には分かっていないんです。
よく言われるのが
血液中の電解質のバランスの乱れです。
カルシウムやマグネシウム、カリウムといった電解質には、筋肉を収縮させたり、弛緩させたりする役割があります。
大量に汗をかくと、電解質も体外に排出され、そのバランスの崩れから筋肉がつりやすくなります。
サッカー選手などが試合中に足がつるのは、この可能性が高いと言われています。
夏は大量に汗をかくので、カルシウムなどもしっかり摂っておいた方が良いですね。
もう一つ考えられる要因は血行不良。
特にふくらはぎは心臓から遠いため、血の巡りが悪く、寝ている間は体温が下がるため、さらに血の巡りが悪くなり、つりやすくなります。
漢方では芍薬甘草湯がよく使われます。
急迫症状をとる甘草と、血を補い、痛みを止める芍薬の2味の力で、筋肉の急激な緊張を緩め、痛みを和らげてくれます。
芍薬甘草湯は、足がつったときに飲むだけでなく、足がつりそうだと感じたときに飲む方法もあります。
ぜひお試しください。