本日の愛媛の花粉飛散量は少ないようです
しかし、金曜あたりから多くなるようで、花粉症の方にとっては地獄ではないでしょうか?
昔は花粉が飛んでも土が吸収してくれる、そんな環境でしたが、今ではアスファルトだらけで飛んで落ちた花粉が吸収されることはなく、その地面に落ちた花粉が再び舞い上がって、飛散した花粉と合わさって・・・それが繰り返されて凄まじい量の花粉を浴びることになりました
便利さを得る代わりに払った代償は大きいなと思います
花粉に限ったことではありませんが・・・
さて、花粉症で漢方薬というと小青竜湯が有名ですね
というか、花粉症の効能効果を持ってる漢方薬が少なすぎです
めっちゃ使える漢方薬あるのに何でなん?
そのせいで声を大にして言えないじゃん
そんなことはさておき、小青竜湯が効く範囲というのは、サラサラした透明な鼻水がどんどん溢れて出してきて、ティッシュがいくつあっても足りないくらい出てくる鼻水です
鼻が詰まるにしても、大量の鼻水が出ようとして通り道でごった返している、そんな状態で詰まったものに効きます
粘っこい鼻水だったり、鼻が乾燥して詰まる、そんな状態には不適応どころか、逆に悪化してしまうので、花粉症というだけで小青竜湯を使うことは避けた方が良いです
使うとしても小青竜湯に別のものを加えるとか工夫する必要があります
小青竜湯にはアレルギー性結膜炎の効能効果もあるため、目の痒みにも効くと言うことができます
ただし、充血が酷かったり、汚い目やになどが出ている場合には使えません
小青竜湯というのは、体が冷えて、この冷えのために水を蒸発させることも、さばくこともできず、不必要な水が停滞して、それが鼻や目から溢れ出てくる、またくしゃみを連発する、そんな状態を乾姜で体の芯を温め、麻黄や桂枝、細辛で体表面に取りついた寒という邪気を追い払うことで、過剰にたまった水をさばいて治していきます
さらに付け加えると小青竜湯は、鼻炎になった途端に小便の出が悪くなったり、浮腫んだり、冷たい風に当たるのを嫌ったり、そんな状態になった場合に使いたい漢方薬です
ちなみに小青竜湯は基本、汗が出ていない場合に使う漢方薬です
汗をかくといっても、暑いと出てくる汗のように流れ出てくるイメージがありますが、そうではなく、背中やわきの下を触ってみると汗ばんでることに気づく、そんな程度の汗も含まれています
その場合は、薄い鼻水だろうがなんだろうが別の漢方薬を使います