女性を日々悩ませているものの一つが生理痛。
女性が生理の悩みに費やされる日数をあるサイトで計算されてました。
閉経までの平均的な生理期間は約40年。
平均的な周期が28日で生理期間が6日だとすると、女性は人生の約3000日間を生理の悩みに費やすことになるそうです。
ところで生理痛はあるのが当たり前と思っていませんか?
漢方では生理痛はないことが正常と考えており、生理痛の主な原因は血の巡りの悪さにあると考えています。
ストレスや冷え、血の不足なども血の巡りを悪くします。
・ストレスが関係している場合
生理前から生理初めの1~2日にかけて、お腹や乳房が張って痛む、イライラしやすく、げっぷやおならがでやすいなどの症状がありますが、2~3日を過ぎると緩和されてくるのが特徴です。
加味逍遥散などで滞った気や血の巡りをスムーズにしてあげることで治していきます。
・血が滞っている場合
生理前から生理初めの1~2日にかけて、刺すような痛みがあり、血の塊が混じり、塊が出ると楽になるのが特徴です。
桂枝茯苓丸などで停滞している血の塊を流して血の巡りをスムーズにしてあげることで治していきます。
・冷えからくる場合
寒冷にあたったり、冷たい物・生ものの摂りすぎなどが原因で、冷えると痛みが強くなり、温めると軽減します。
また、血の塊が多いのも特徴です。
温経湯などで経絡を温め、巡りをよくし、停滞している血の塊を流して血の巡りをスムーズにしてあげることで治していきます。
・血の不足からくる場合
生理初めではなく、経血して血が減っていく後半から生理後にかけて、重く鈍い痛みやだるさでつらくなるという特徴があります。
当帰芍薬散などで血を補うことで、経血で血を消耗しても足りてる状態にしてあげることで治していきます。
その他に根本治療ではありませんが、痛みの予防として安中散と芍薬甘草湯を生理の1週間前くらいから服用しておくという手もあります。
何に原因があるのか見極めて漢方薬を使い分ければ、生理痛がなくなることも夢ではありません。
諦めないで、ご相談ください。