先日の愛媛新聞に「隠れ鼻づまりに注意」という見出しの記事がありました。
でも、ちょっと待ってくださいよ。
鼻づまりって堂々と現れてくれるじゃないですか。
それが何で「隠れ」なの?
そう思いながら、記事を読んでみました。
「夜、熟眠できず、日中は集中力がない」
こうした悩みの原因には鼻粘膜が慢性的に炎症を起こし、鼻がつまる慢性鼻炎が隠れている可能性があるそうです。
確かに鼻がつまっていれば集中力がなくなりやすいですが、それくらいのことは誰もが気づいているはず。
隠れているとは言い難いと思います。
さらに読み進めていくと、日中は鼻呼吸できても、夜間だけ鼻粘膜が炎症を起こすタイプも隠れ鼻づまりであるという。
確かに寝ているときに鼻がつまっているなんて気づきにくいですよね。
これでようやく隠れ鼻づまりというものがあることに納得しました。
そして、記事には書かれていませんが、子どもが鼻づまりが原因で集中力が欠けている場合、子どもが鼻づまりを訴えない限り、親は鼻づまりに原因があると気づくことはないでしょう。(ちゃんと子どもを見ている親は気づきますが・・・)
検査に検査を重ねた結果、鼻がつまっていたなんてことになった場合は、隠れ鼻づまりと言ってもいいのかもしれません。
また、自分は鼻づまりを自覚していても、他人から見たら分からない場合、「私の鼻づまりは他人には隠れ鼻づまり」とすることができるかもしれません。
日本語って難しいですね。
鼻には空気中の有害物質をシャットアウトし、肺の中を一定の温度・湿度に保つ働きがあります。
また、肺の運動を活発にして肺を流れる血液量を増やし、血液への酸素の取り込みを促進する重要な役割もあります。
鼻づまりがあるかどうかを判断する主なポイント
夜間
①口を開けて寝ているか
②いびきをかいているか
③夜中に何度も目が覚めるか
日中
①口を開けて息をしているか
②眠くなるか
③運動をするとき息苦しいか
鼻がつまっていると生活の質が低下してしまいますので、つまりは取っておいた方が良いと思います。
鼻づまりに主に使う漢方薬は
小青竜湯
鼻がつまっているというより、薄い鼻水がよく出て、鼻水が出るせいで鼻がつまるといったところでしょうか
葛根湯加辛夷川芎
粘っこい鼻水で鼻がつまって出にくい
辛夷清肺湯
葛根湯加辛夷川芎よりも症状は重く、顔面頭部に熱感があり、鼻根部に疼痛がある
ちなみに私は起きているときは口呼吸ですが、寝ているときは不思議と鼻呼吸に変わっています。
鼻がつまっているのか、つまってないのかよく分からないです。
まぁ、いろんなタイプの人間がいるってことですね。