きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 病気と漢方 民間薬の広義の意味は健康を志向して使用する動物・植物・鉱物の天産品をいいます。 民間薬の狭義の意味としては 疾病の改善を目的とする民間薬 食べることで健康になることを目的とする薬草料理 お酒として飲むことで健康を取り戻そうとする薬酒 お茶として飲むことで健康を志向する薬茶・健康茶 入浴することで健康を取り戻そうとする薬湯(浴湯料) 食事や飲み物を美味しく頂くための香料・香辛料・薬味 などがあります。 他にハーブという言い方もありますが、これは広義の民間薬と同じ物で、一般には毒性の少ない、匂いの良い植物を意味し、広義の意味では植物一般を、また狭義の意味では地中海沿岸の植物を起源とし、香辛料、薬用植物として利用されるものを指しています。しかし、ハーブの中には、極一部ではありますが薬理作用の激しい、副作用の強いものも含まれる可能性があるので、それらの使用には注意が必要です。 生 薬 漢方(日本、中国)、アユルベーダー(インド)、ホメオパシー(ヨーロッパ各国)、ジャムー(インドネシア)など世界各地にある医療でも同じような薬物を使用しますが、これらに使用される場合には民間薬とは言わず、例えば漢方で使うものは漢方用薬と言います。また、これら医療や民間薬に使用される個々の薬物を総称して生薬と言います。 民間薬 民間薬とは一般的に医師の診断とは関係なく使用される薬物で、使用者自らの判断で、治病あるいは健康(精神的なものも含まれる)を求めて利用される生薬を言います。使用される薬物は動物、植物、鉱物等の全体、部分、あるいはその加工品で、多くは単独で、希に幾つかを組み合わされて使用する場合があります。しかし、この組み合わせは漢方処方のように決められたものではありません。民間薬の中には毒性が強いために、使用法を誤ると非常に危険な物も含まれていますし、反対に効果が明瞭でない物も含まれているので、使用時にはそれらの確認が必要です。 また、物によっては漢方薬と民間薬との区別が不鮮明に見えるものもありますが、漢方薬は漢方医学の「證」の判定に従って使用するのに対し、民間薬は使用者自身の考えで使用するところに大きな違いがあります。 風邪気味のとき ウド、サフラン、シソ、ショウガ、ドクダミ 頭が痛むとき ウド、カギカズラ、カノコソウ、クララ、シャクヤク、ニガキ、ユキノシタ 咽頭炎、扁桃炎など、のどが痛いとき ウメ、オトギリソウ、キキョウ 熱があるとき(解熱) ウド、クコ、カワラヨモギ、クサスギカズラ、クズ、クララ、シソ、スイカズラ 口臭、口内炎、口角炎など、口が気になるとき ウド、カワラヨモギ、クララ、ザクロ 食欲不振のとき ウイキョウ、ショウガ、タラノキ、ニガキ、ビワ、ドクダミ 下痢気味のとき オミナエシ、キハダ、ザクロ、ニガキ、ビワ、ヘクソカズラ 腎結石、膀胱炎など泌尿器系が気になるとき(利尿) アケビ、イタドリ、イチヤクソウ、イチョウ、ウツボグサ、オミナエシ、カワラヨモギ、クサスギカズラ、クララ、サルトリイバラ、スイカズラ、タラノキ、ドクダミ、ビワ、ヘクソカズラ、ベニバナ 打撲傷・ねんざが気になるとき ウド、キハダ(外用)、ワレモコウ 高血圧が気になるとき アマドコロ、ウツボグサ、ドクダミ 糖尿病が気になるとき ウツボグサ 不眠症のとき オミナエシ、カノコソウ 胆石、肝臓、胆のうが気になるとき カワラヨモギ 胸やけ、胃もたれなど、胃や胃の周辺が気になるとき アカメガシワ、ウメ、オオバコ、ショウガ、ツルドクダミ 咳、たんなどが気になるとき イチョウ、ウイキョウ、カラスビシャク 便秘が気になるとき イタドリ、ツルドクダミ、ベニバナ 痔が気になるとき アカメガシワ、ドクダミ 神経痛・リウマチが気になるとき イチヤクソウ、オトギリソウ 腰痛・関節炎が気になるとき イチヤクソウ、ウド 喘息気味のとき イチョウ 肉体疲労(インポテンス、精力減退、媚薬などを含む)が気になるとき(強壮) アマドコロ、イチヤクソウ、ウド、オオバコ、ガガイモ、クコ、クサスギカズラ、ツルドクダミ、マタタビ 月経時、更年期に伴う諸症状が気になるとき アケビ、イタドリ、オトギリソウ、オミナエシ、サフラン、シャクヤク、ベニバナ、マタタビ、ワレモコウ 妊娠中及び出産後の諸症状緩和のために ベニバナ 【注意点】上記は一例です。実際にご使用になられる場合は専門の医師または薬剤師にご相談下さい。 ページトップへ 傍にある雑草も、薬草かもしれません。 薬草を使ってお悩みの症状を和らげます。