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病気の悩みを漢方で

症状と漢方薬

1.血圧と血流と血管半径

 血圧は末梢の細胞や臓器に必要な血流を確保するために高くなります。血の流れをスムーズにすれば血圧は下がるわけです。

 血管A-B間の血流量は以下のような数式で説明されています。

(血圧)=(心臓から送り出される血液量)×(血管抵抗)

 この式によれば、血流量を増やして血圧を下げるためには、(分子)を大きく、(分母)を小さくすればよいわけです。 (分子)の項目では血管半径を大きくすることが血流を確保し、結果的に血圧を下げることに寄与することが分かります。

2.血管を拡張する釣藤鈎

釣藤鈎はカギカズラのカギ(鈎))

 釣藤鈎(チョウトウコウ)は血管を拡張し、高血圧に伴う頭痛、めまい、耳なり、焦り、イライラなどに用いられます。

 釣藤鈎は中医学では頭痛、めまい、顔面紅潮、痙攣などを軽減する熄風(ソクフウ)薬と言われています。これは理気薬に類似します。


3.体力中等度の人の「頭痛・頭重感」に用いる釣藤散

釣藤散の適応イメージ

 釣藤鈎を主薬とする釣藤散(チョウトウサン)は高血圧に伴う頭痛や耳鳴りめまいに用いられています。頑固で気むずかしく、イライラしのぼせ傾向のある中年以降の人に用いられることが多いようです。

 このような症状は気逆(キギャク)や気滞(キタイ)に相当します。

 医療用の釣藤散製剤には、血管障害性の認知症の進展を遅らせて意欲を改善する効果が明らかにされています。

 釣藤散は胃腸の弱い人にも適します。この点が次に紹介する七物降下湯との相違点です。

4.体力中等度の人の「頭痛・頭重感」に用いる日本で創案された処方

 釣藤鈎を含む七物降下湯(シチモツコウカトウ)と当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎(トウキシャクヤクサンカオウギチョウトウコウ)は、日本で創案された処方です。

 これらには釣藤鈎とともに血管拡張作用のある黄耆(オウギ)や当帰(トウキ)が配合されています。

釣藤鈎を含む処方

5.七物降下湯と当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎の使いわけ

七物降下湯と当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎

 七物降下湯は貧血傾向に用いる四物湯(シモツトウ:当帰、川キュウ、芍薬、地黄)が基本になった処方です。胃腸虚弱の人には適しません。

 当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎は、冷え症に用いる当帰芍薬散が基本になっています。胃腸障害のある人にも用いられるように考えられた処方です。

 七物降下湯は皮膚が乾燥傾向、当帰芍薬散加黄耆釣藤鈎は皮膚がしっとりし場合によってはむくみのある人に適します。

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