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病気の悩みを漢方で

症状と漢方薬

夏かぜの漢方

(1)胃腸症状
(2)口腔の症状


1.夏かぜに伴う口腔の症状

  夏かぜは、胃腸症状とのどの痛みを伴います。今回は、口腔(口の中)や咽頭(のど)の痛みを軽減する漢方方剤を紹介します。

 ここで紹介する漢方製剤は、夏かぜに類似する以下の
 ・ヘルパンギーナ(発熱と口腔粘膜の水疱性発疹)や
 ・手足口病(幼児の口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹)、
 ・プール熱(咽頭結膜熱)、の対症治療とほぼ共通です。

2.桔梗湯(キキョウトウ)・・・のど(咽喉)の腫れと痛み(うがいによる局所治療)

 桔梗湯(キキョウトウ)は、のど(咽喉)が腫れて痛む症状を軽減する方剤です。

 服用方法は、エキス製剤(1回分2.5g)を50~60mLのお湯に溶かして(懸濁させて)、一息に飲まずに、口にしばらく含んでブクブクしてから飲んでしてください。ブクブクするのは薬液を患部に接触させることが狙いです。

 本方の主薬の桔梗(キキョウ)は、キキョウの根から調製される生薬で、去痰作用や排膿作用を有し咳嗽やのどの痛みに用いられます。

 その他の局所治療剤
 甘草湯(カンゾウトウ)や桔梗石膏(キキョウセッコウ)エキス、さらに排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)も、桔梗湯と同様に局所治療剤に用いられます。

 これらもエキスをお湯に溶かして口の中でブクブクしてから飲み込んでください。

3.銀翹散(ギンギョウサン)・・・のど(咽喉)の痛み、口渇(服用治療)

 銀翹散(ギンギョウサン)は、発熱・熱感、咳嗽、口渇、のどの発赤や痛みを伴う急性期の夏かぜに用いられる方剤です。舌の先が赤くなることも使用目標になります。

 本方は10種類の生薬からなる中医学の方剤です。一般用製剤(銀翹散、銀翹解毒散、天津感冒片)として市販されています。

 本方の主薬の金銀花(キンギンカ)と連翹(レンギョウ)は、のど(咽頭と喉頭)の痛みを軽くする清熱解毒薬(セイネツゲドクヤク)です(図2)。 

 銀翹散には桔梗湯(キキョウトウ)を構成する桔梗甘草が含まれています。さらに牛蒡子(ゴボウシ:ゴボウの種子)ものどの痛みの軽減に寄与しています。

 本方に関しては、かぜの漢方(1.急性期の3症状) にも解説しています。

4.小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウ カ キキョウセッコウ)・・・のどの痛み(服用治療)

小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウ カ キキョウセッコウ)は、かぜの亜急性期に用いる小柴胡湯(ショウサイコトウ)に桔梗(キキョウ)と石膏(セッコウ)を加えた漢方方剤です。

 本方は、のどの痛みや炎症(扁桃炎、扁桃周囲炎)を和らげます。

 石膏(セッコウ)は、天然の含水硫酸カルシウムです。石膏は、ほとんど水に溶けませんが、口渇や熱感を軽減する清熱薬(セイネツヤク)として使用されています。

5.桔梗石膏(キキョウセッコウ)エキス・・・漢方製剤に加えて使用

 桔梗石膏(キキョウセッコウ)エキスが調剤用として使用されています。このエキスをかぜに用いられる葛根湯(カッコウントウ)や、夏かぜに用いられる銀翹散(ギンギョウサン)やカッ香正気散(カッコウショウキサン)に加味してのどの痛みに対応します。

 なおカッ香正気散に関しては、夏かぜの漢方(1.胃腸症状)を参照してください。

~ちょっと一言:夏かぜに関連する疾患と対応

 ・ヘルパンギーナ(ウイルス性咽頭炎): 発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を伴う疾患。
 ・手足口病: 幼児に発現する口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を伴う疾患。
 ・プール熱(咽頭結膜熱): 37~38度前後の発熱、目の充血、目やに、扁桃腺が腫れ、のどの痛みを伴う疾患。

 これらは夏かぜの一種です。体温が高く長引くようであれは、医師の診察を受けて下さい。ただしウイルス性疾患なので、まだ特効薬はありません。対症療法と体力の維持が主体になります。

 丁寧な手洗い、うがい、感染者とのタオルや食器類の共有は避けるなどの感染が広がらないように注意してください。

 漢方医療では、桔梗湯(キキョウトウ)や排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)エキスでうがいし、小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)や銀翹散(ギンギョウサン)の内服で対応します。

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