漢方を知る

きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。

病気の悩みを漢方で

漢方薬名の意味

1.帰脾湯(キヒトウ)の謂われ・・・(不足した気を)脾に帰す(カエス)

 帰脾湯(キヒトウ)の名は、「(不足している キ)を(ヒ)に帰す(送る)」という効能に由来します。
 漢方医学のは現代の消化吸収をはじめ栄養や免疫機能に相当します。このを本来有るべきに帰して消化機能を調える方剤が帰脾湯です。なおの不足(気虚キキョ)は顔色や栄養状態の悪い血虚(ケッキョ)にもなりますが、帰脾湯血虚も補います。

2.帰脾湯の適応・・・胃腸虚弱で血色が悪く、疲労感、不眠の傾向

 帰脾湯は、食が細く、心身が疲れて倦怠感に悩み、意欲が低下し、血色の悪い(栄養不良・貧血傾向の)人が精神的ストレスを受け、クヨクヨと思い悩んで「不安感、むなさわぎ、動悸、不眠、気うつ傾向」になった状態に用いられます。

 帰脾湯は月経不順や月経や産後の倦怠感とうつ傾向にも用いられます。血の道症(7)産後の不調を参照してください。

 漢方の古典では帰脾湯は記憶障害・物忘れにも適することが記載されています。また実験的に記憶障害モデル動物の障害を軽減する作用も明らかにされています。

3.帰脾湯と関連方剤の配合生薬

 帰脾湯の主な配合生薬は、人参(ニンジン)と黄耆(オウギ)を中心とする補気薬(ホキヤク)です。

 本方には酸棗仁(サンソウニン)、竜眼肉(リュウガンニク)、遠志(オンジ)、木香(モッコウ)という安神薬(アンシンヤク)も含まれています。これらは「不安感、無力感、動悸、息切れ、不眠、物音に驚きやすい」心神不安(シンシンフアン)という病態を調整する生薬です。

 安神(シン)は「こころ」や意識や精神状態に関与する生命活動の根源的な力だと考えられています。なお、意識がなくなり気を失うことを「失神」と言います。この「神」の字は漢方医学の言葉に由来するのです。

 さらに帰脾湯には、当帰(トウキ)、竜眼肉(リュウガンニク)、大棗(タイソウ)が配合されています。
これらは気虚と併発する栄養状態が低下し血色の悪い血虚(ケッキョ)を調整する補血薬(ホケツヤク)です。

4.加味帰脾湯(カミキヒトウ)・・・帰脾湯の関連方剤

 加味帰脾湯(カミキヒトウ)は、帰脾湯柴胡(サイコ)と山梔子(サンシシ)を加えた方剤です。
帰脾湯の適する病態と同様の心身が疲れた人で、イラダチ、冷えのぼせ(ホットフラッシュ)などの精神神経症状があるときに用いられます。イラダチやのぼせを軽減するのが柴胡(サイコ)と山梔子(サンシシ)です。

~ちょっと一言:帰脾湯の応用

 帰脾湯は、日頃から胃腸が弱く食が進まず、顔色のよくない人に心配、不安、相手に過剰に適応しようとする精神的ストレスが加わって心も身体も疲れ、倦怠感、意欲低下、気うつ傾向、不安や不眠に悩む人に応用されます。女性の不正性器出血、月経不順にも用いられます。
 医療用の製剤では紫斑病や再生不良性貧血、腎臓疾患に伴う貧血などにも応用されています(これは医師の診察を経た上での応用です)。

あなたの街の漢方相談薬局・薬店へ
  • 前のページ「温清飲(ウンセイイン)」

症状と漢方薬

(あ行)
アルツハイマー型認知症
アレルギー性鼻炎
胃食道逆流症
胃腸かぜ
胃腸虚弱
胃痛
胃もたれ
意欲の低下
イライラ
イライラ(産後)
インポテンツ
うつ感
おしっこの悩み(前立腺肥大)
(か行)
過活動膀胱
肩・首筋のこり
過敏性腸症候群
下部尿路症状
花粉症
関節痛(冷え症)
かんしゃく
乾燥肌
気うつ
気うつ(産後)
気管支炎
機能性ディスペプシア
月経周期の乱れ
月経痛(冷え症)
月経痛(冷えのぼせ症)
月経不順(周期の長短)
月経不順(血の道症)
月経前症候群(PMS)
げっぷ
下痢
下痢(ゲンノショウコ)
高血圧
高血糖
好酸球性副鼻腔炎
口内炎
後鼻漏
かぜ(風邪)
呼吸困難(COPD)
こじれた咳(感冒)
子どもがほしい
(さ行)
産後の回復不全
残尿感(前立腺肥大)
しもやけ
CFS(慢性疲労症候群)
COPD
女性不妊
暑気あたり
尋常性ざ瘡
頭重感
頭痛
ストレス胃
生理痛(冷え症)
生理痛(冷えのぼせ症)
生理不順(血の道症)
精力低下(男性)
せき(咳)
咳(こじれた感冒)
喘息
喘息(発作)
喘息(寛解)
前立腺肥大
GERD
(た行)
たん(痰)
男性不妊
蓄膿症
血の道症
手足口病
手足のしびれ(糖尿病)
動悸
凍瘡
糖尿病
(な行)
内臓脂肪症候群(糖尿病)
ながびく咳(感冒)
夏かぜ
夏バテ
2型糖尿病
にきび
尿意切迫
尿失禁
尿路結石
尿路不定愁訴
妊娠力をつけたい
認知症
脳血管性認知症
熱中症
のぼせ感
(は行)
肺気腫(COPD)
排尿困難(前立腺肥大)
排尿痛
鼻アレルギー
鼻かぜ
鼻づまり
鼻水
冷え症
冷えのぼせ症
鼻炎
肥満
肥満(糖尿病)
疲労
疲労感
疲労感(胃腸虚弱)
疲労感(栄養不足)
疲労感(産後)
疲労感(ストレス)
疲労感(寝不足)
疲労感(冷え)
頻尿
PMS(月経前症候群)
不安定膀胱
プール熱
腹痛
副鼻腔炎
婦人更年期障害
不眠
不眠(産後)
ヘルパンギーナ
便通異常
便秘
膀胱結石
(ま行)
マタニティー・ブルー
慢性胃炎
慢性気管支炎(COPD)
慢性の咳(COPD)
慢性閉塞性肺疾患
無月経
胸やけ
メタボリック・シンドローム(糖尿病)
めまい
(や行)
夜間頻尿(前立腺肥大)
抑うつ感
(ら行)
冷房下痢

漢方薬名の意味


TOP