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病気の悩みを漢方で

症状と漢方薬

1.便秘に伴う不快感

 便秘は、排便回数・排便量の減少と、排便困難感を呈する病態です。

 一般的に排便が1週間に3回未満を便秘と見なされますが、排便回数にかかわらず便通に伴う不快感があれば便秘治療の対象になります。

便通に関する不快感には、

などがあります。
 このような慢性的な便秘に伴う不快感を軽減するのが漢方方剤の役割です。

2.慢性便秘の要因と分類の概要

 慢性便秘の多くは、弛緩性便秘と直腸性便秘と過敏性腸症候群・便秘型(痙攣性便秘)です。

 慢性便秘の要因と分類を図1にまとめました。

 便秘の予防と治療は、図1に示した便秘の要因を軽減する非薬物療法が大切です。「ちょっと一言」を参照してください。

3.便秘の薬物治療

 便秘の治療薬には、刺激性下剤便軟化剤(緩下剤)があります。
 ・刺激性下剤は、大腸の内容物を直腸側へ送る運動を刺激する薬剤です。主に腸管運動の低下した弛緩性便秘に用いられます。
 ・便軟化剤(緩下剤)は、便の水分量を増やし軟らかくして排便しやすくする薬剤です。過敏性腸症候群・便秘型(痙攣性便秘)の第一選択薬です。弛緩性便秘・直腸性便秘にも刺激性下剤と併用されます。

 なお、弛緩性便秘と痙攣性便秘が併発している便秘もありますので、刺激性下剤便軟化剤(緩下剤)を組み合わせて用いられます。

4.便秘に用いられる主な生薬

 便秘の漢方治療では、便の状態や随伴症状に応じて種々の生薬が組み合わせて用いられています(図3)。

5.便秘に用いられる主な漢方方剤

 便秘に用いられる漢方方剤を図4にまとめました。これらは、便の性状や便秘に伴う症状に応じて、大黄(ダイオウ)を含むかどうかと、その配合量および組み合わされる他の生薬を考慮して、使い分けられます。

 これらの漢方方剤に関して、次回以降に詳しく解説します。大黄を含まない方剤で 便通を調えることに漢方医療の特徴があります。

6.便秘の民間療法・・・ハブ茶とドクダミ茶

 ハブ茶は決明子(ケツメイシ:エビスグサの種子)です。
 ドクダミ茶(十薬茶)は、ジュウヤクの花期の地上部です。
どちらも便通を整えるお茶としてとして民間療法で使用されています。

 瀉下作用の強いセンナをお茶として常用するのは好ましくありませんが、ハブ茶やドクダミ茶なら刺激も弱いので水分補給のつもりで飲むとよいでしょう。

 
~ちょっと一言:便秘予防と生活習慣の改善

 便秘の予防や治療には、薬物療法の前に食習慣や排便習慣の改善が不可欠です。

1)偏食せずに食べる: 便は食物と腸内細菌の残渣と水分からなります。米、煮豆、野菜、いも、ワカメ入りの味噌汁などの日本型の食事を見直しましょう。

2)過度のダイエットに注意: 食べ物を過度に制限すると便のもとが不足して便秘になります。

3)朝食後の排便習慣: 朝食後に直腸に排便反射が起こります。これを無視しないように朝食後30分以内にトイレで排便を試みる習慣をつけましょう。

4)便意を抑えない: 勤務中や移動中にトイレに行くのは困難ですが、できるだけ便意に従うようにしてください。(これは痔の予防にもなります)。

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